コラム

快為生之本始

快為生之本始

 

“かいなすせいのほんし”

 

この言葉は、私の鍼灸学校のお師匠さんが教えてくれた、大切な言葉です。

 

“心地よさは生きる基になる。

気持ちいい治療ができれば、治すことができるよ。“

 

という考え方です。

 

毎日、薬を使って治療していた私にとって、

えっ?気持ちいいことが治療になるの? と衝撃でした。

 

お恥ずかしい話、東洋医学を勉強し始めるまで、病院にくる犬猫ちゃんたちを気持ちよくすることなんて、考えたこともありませんでした。

苦痛や我慢をさせることがあっても、それが治療なんだから…と。

“気持ち”よりも“数値”を見る仕事をしていました。

 

でも、鍼灸を学び、実践していく中で、この言葉の意味を実感しています。

快為生之本始

安心させる、気持ちよくさせる、寄り添う。

 

寝てしまったねこ

 

お灸をしながらみんながうっとり気持ちよさそうに目を閉じていると、私も幸せな気持ちになります。

自然と、「いつもお疲れ様、頑張ってるね」という気持ちが溢れてきます。

 

 

飼い主さんたちから、

 

『鍼灸した後は目が輝いてる!』

『この前、やってもらった後久しぶりにぐっすり寝ていたよ!』

『最近、歩くのが楽しそう!』

 

などのお声をいただくと、少しでも生きる希望を与えられたのかなと嬉しくなります。

 

鍼灸の効果を用いて、様々な病気へアプローチしていくことが可能です。

でも、この子たちの気持ちを前向きにすることができるのが一番の強みなんじゃないかと、私は考えています。

 

そして、頑張っているペットちゃん達には飼い主さんの喜んだ顔が、一番のお薬になります。

気持ちよくなる→元気出る→飼い主さんが喜ぶ→さらに元気出る!

 

なんてすばらしい循環なんでしょう!!

 

だから、どうか家でもたくさん笑って、笑わせてあげてください(*^▽^*)

 

飼い主さんもペットも笑顔になれる。

そんな治療が鍼灸にはできます。

 

一緒に、大切な愛しい時間を過ごしていきましょう!

 

これからも、“Stand by you!”

“いつもあなたのそばにいるよ、大丈夫だよ。”

という気持ちをもって、治療をしていきたいと思います(*^_^*)

 

共感者であり、代弁者であれ!

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