みなさんこんにちは!ペット専門鍼灸師の吉岡奈緒美です!
今回は・・・
前回記事にした、排尿障害の猫ちゃんの治療経過報告です!(前の記事はこちら)
さあ、あれから猫ちゃんのおしっこは出るようになったのでしょうか⁉
こうご期待!!
もくじ
排尿障害の鍼灸治療、その効果は?
現在、鍼灸治療を開始して5回目。1か月くらい経ったところでしょうか。
・・・結論から言います。
おしっこの回数が増えました!!おめでとう!!
退院後、1日1回しか出なかったところが、1日2回しっかり出るようになりました!!
う、嬉しい!!
飼い主さんも、診察室に入ってきた瞬間から満面の笑みでした。
その笑顔が見れて、さらに嬉しい!!
鍼灸治療はバランスを整える治療です。
慢性経過のものでは、その分効果が出るまでに時間がかかることもあります。
なので、だいたい3回~5回は治療を続けてみましょう!とお伝えすることが多いです。
今回も、5回目の治療で、治療効果が出てきたので、やはり、5回くらいは続けていただくのがお勧めです。
排尿障害の鍼灸治療に通う頻度は?
この猫ちゃんの場合、入院していたということもあり、最初の2回は3日おきくらいで処置をしました(1週間に2回のペース)。
その後は、週1回の治療を継続しています。
今後は、併用している内服薬(膀胱を収縮させる薬)を減薬していきたいので、あと1~1.5か月くらいは週1で通っていただく予定です。
薬を中止した後も、おしっこがちゃんと出るような状態にすることが目標です。
週1回→2週に1回→1か月に1回
と、状態をみながら、徐々にメンテナンス的な治療に移行させていきます。
鍼灸の治療を始める飼い主さんにとって、続けられるかどうかが心配…という方も多くいらっしゃいます。
わかります!週1~週2で通院って、なかなかしんどいですよね。
でも、せっかく効果が出てきているのに、続けられなくなってしまうのは、とても残念!
なので、その子の状態をみつつ、飼い主さんと相談しながら、無理のない範囲での通院を提案させていただいてます。
そして、それでもなかなか時間が取れない…そんな時には出張鍼灸もお勧めです。
予定に合わせてお伺いすることができるので、より無理なく継続していただけると思います♪
さらに、自宅でできるケアもお伝えしています(*^_^*)!
温灸器やローラー鍼や、マッサージなどを使えば、飼い主さん自身で安全で効果的なケアをしていくことが可能です!
それぞれにあった自宅ケアの方法を提案できるのも、東洋医学の強みだな、と思う今日この頃。
排尿障害の鍼灸治療をしたら、便秘も解消!?
実は、この症例の猫ちゃんは、便秘にも悩まされておりました。
出るのはだいたい2~3日に一度。便通を良くするために今までも色々試してきました。
それが、なんと6回目の治療で来院されたとき、
『先生!毎日ウンチが出るようになりました!!』
との報告が!!
歓喜(ToT)!!
よかった、万歳!!
溢れる興奮を鎮めつつ、6回目の治療も無事に終了しました。
やはり、大事なのは『治病求本』。
色んな症状を出している根本原因にアプローチすれば、おのずと症状は改善していくんですね。感動。
「腎は二便を主る」といって、尿だけでなく、排便にも関与しています。
便秘になる原因はその他にもいろいろありますが、この猫ちゃんの場合は、腎虚が大きく関与していたので、腎気を足して巡らせてあげることで、解消することができたのかなと思います。
東洋医学って、本当に面白いですね!
コメント